おんざまゆげ

@スラッカーの思想

『嫌われものほど美しい―ゴキブリから寄生虫まで』/怠惰は「自然」であり勤勉は「不自然」である

擬人主義的動物観

 ピュリッツァー賞を受賞しているサイエンスライターと『FBI心理分析官』を訳している訳者。面白い本です。

 著者のスタンスは、タイトルから想像できますが、「擬人主義」という立場。

…それはあらゆる生きものに対する共感、あるいは連帯感だ。動物を擬人化することの是非をめぐる論争がエッセイのひとつでとりあげられているが、自分は擬人主義者の考えを全面的に支持する、とアンジェは明言している。人間以外の動物にも個性や意志、感情、意識がある、という見地に立っているのだ。…(p299)

 

嫌われものほど美しい―ゴキブリから寄生虫まで

嫌われものほど美しい―ゴキブリから寄生虫まで

 

 

続きを読む