おんざまゆげ

"感受性マイノリティ男子"がつづる日々の雑記・雑感… 読書、映画、アニメの感想など。

小出裕章『放射能汚染の現実を超えて』/大人があえて汚染食品を食べるしかない

 チェルノブイリ事故後の1992年に刊行され、ずっと品切れ状態になっていた小出さんの名著が3.11後に緊急復刊。「まえがき」のみが新しく書き下ろされており、その他の本文は加筆などはされていない。

 

放射能汚染の現実を超えて

放射能汚染の現実を超えて

 

 

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雨宮処凛『14歳からの原発問題』/日本で一番わかりやすい原発本

『… 事故が起こるまで、どこかで原発に対して「でも、電力のためには仕方ないよね」と圧倒的多数の人たちが漠然と思っていた。その当事者性の薄い意識が原発を稼働させ続け、どこかで「安全神話」を補完する役割を担っていた。しかし、今、故郷から引き離され、あらゆるものを失った警戒区域やその周辺の人たちに、「でも、電力のためには、日本経済のためには仕方ないよね」と言える人などいるだろうか?… 』

 

14歳からの原発問題 (14歳の世渡り術)

14歳からの原発問題 (14歳の世渡り術)

 
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小出裕章『隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ』/「エネルギー中毒社会」からの脱却

忘れ去られる「原発問題」

隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ

隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ

 

 

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『嫌われものほど美しい―ゴキブリから寄生虫まで』/怠惰は「自然」であり勤勉は「不自然」である

擬人主義的動物観

 ピュリッツァー賞を受賞しているサイエンスライターと『FBI心理分析官』を訳している訳者。面白い本です。

 著者のスタンスは、タイトルから想像できますが、「擬人主義」という立場。

…それはあらゆる生きものに対する共感、あるいは連帯感だ。動物を擬人化することの是非をめぐる論争がエッセイのひとつでとりあげられているが、自分は擬人主義者の考えを全面的に支持する、とアンジェは明言している。人間以外の動物にも個性や意志、感情、意識がある、という見地に立っているのだ。…(p299)

 

嫌われものほど美しい―ゴキブリから寄生虫まで

嫌われものほど美しい―ゴキブリから寄生虫まで

 

 

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【小説】京極夏彦『死ねばいいのに』/去る者は日々に疎し… 誰も「あなた」を覚えていない。

 死んだ女のことを教えてくれないか。三箇月前、自宅マンションで何者かによって殺された鹿島亜佐美。突如現れた無礼な男が、彼女のことを私に尋ねる。私は彼女の何を知っていたというのだろう。交わらない会話の先に浮かび上がるのは、人とは思えぬほどの心の昏(くら)がり。極上のベストセラー。(Amazonより)

 

文庫版 死ねばいいのに (講談社文庫)

文庫版 死ねばいいのに (講談社文庫)

 

 

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