おんざまゆげ

"感受性マイノリティ男子"が綴る日々の雑記・雑感… 読書、映画、アニメの感想など。

佐藤優『読書の技法 』/読書は「読むこと」よりも「探すこと」の方が重要である

「書き抜きする」派

 佐藤優さんの個人的な読書法に関する本。
 特に目新しい部分はないが、「書き抜きをしている」という点がちょっと驚きであった。しかも、ノートに手書きで。
 そういえば、福田和也さんもノートに書き抜きする派だった。

 あと、興味深かったのは、何から何まですべてのことを一冊のノートに書く、という習慣。(スケジュールからメモ、本の書き抜きまですべて)

 

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

 

 

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山田ズーニー『「働きたくない」というあなたへ』/就活生に向けたエール!

ほぼ日刊イトイ新聞」の連載「おとなの小論文教室。」を書籍化したもの。

 主に読者とのメールのやりとりで構成されており、大学の就活セミナー講師で経験したエピソードをまじえながら、「働くことの意味」について読者と一緒に考えていくスタイル。

 

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石井光太『遺体 〜震災、津波の果てに〜』/復興とは家屋や道路や防波堤を修復して済む話ではない

 生き延びた者は、膨大な死者を前に、
 立ち止まることすら許されなかった——
 遺体安置所をめぐる極限状態に迫る、
 壮絶なるルポルタージュ

 2011年3月11日。
 40000人が住む三陸の港町釜石を襲った津波は、
 死者・行方不明者1100人もの犠牲を出した。
 各施設を瞬く間に埋め尽くす、戦時下を思わせる未曾有の遺体数。
 次々と直面する顔見知りの「体」に立ちすくみつつも、
 人々はどう弔いを成していったのか?

 釜石の人は、弱くて、強い。(帯より)

 

遺体: 震災、津波の果てに (新潮文庫)

遺体: 震災、津波の果てに (新潮文庫)

 

 

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小出裕章『放射能汚染の現実を超えて』/大人があえて汚染食品を食べるしかない

 チェルノブイリ事故後の1992年に刊行され、ずっと品切れ状態になっていた小出さんの名著が3.11後に緊急復刊。「まえがき」のみが新しく書き下ろされており、その他の本文は加筆などはされていない。

 

放射能汚染の現実を超えて

放射能汚染の現実を超えて

 

 

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雨宮処凛『14歳からの原発問題』/日本で一番わかりやすい原発本

『… 事故が起こるまで、どこかで原発に対して「でも、電力のためには仕方ないよね」と圧倒的多数の人たちが漠然と思っていた。その当事者性の薄い意識が原発を稼働させ続け、どこかで「安全神話」を補完する役割を担っていた。しかし、今、故郷から引き離され、あらゆるものを失った警戒区域やその周辺の人たちに、「でも、電力のためには、日本経済のためには仕方ないよね」と言える人などいるだろうか?… 』

 

14歳からの原発問題 (14歳の世渡り術)

14歳からの原発問題 (14歳の世渡り術)

 
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小出裕章『隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ』/「エネルギー中毒社会」からの脱却

忘れ去られる「原発問題」

隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ

隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ

 

 

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『嫌われものほど美しい―ゴキブリから寄生虫まで』/怠惰は「自然」であり勤勉は「不自然」である

擬人主義的動物観

 ピュリッツァー賞を受賞しているサイエンスライターと『FBI心理分析官』を訳している訳者。面白い本です。

 著者のスタンスは、タイトルから想像できますが、「擬人主義」という立場。

…それはあらゆる生きものに対する共感、あるいは連帯感だ。動物を擬人化することの是非をめぐる論争がエッセイのひとつでとりあげられているが、自分は擬人主義者の考えを全面的に支持する、とアンジェは明言している。人間以外の動物にも個性や意志、感情、意識がある、という見地に立っているのだ。…(p299)

 

嫌われものほど美しい―ゴキブリから寄生虫まで

嫌われものほど美しい―ゴキブリから寄生虫まで

 

 

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【小説】京極夏彦『死ねばいいのに』/去る者は日々に疎し… 誰も「あなた」を覚えていない。

 死んだ女のことを教えてくれないか。三箇月前、自宅マンションで何者かによって殺された鹿島亜佐美。突如現れた無礼な男が、彼女のことを私に尋ねる。私は彼女の何を知っていたというのだろう。交わらない会話の先に浮かび上がるのは、人とは思えぬほどの心の昏(くら)がり。極上のベストセラー。(Amazonより)

 

文庫版 死ねばいいのに (講談社文庫)

文庫版 死ねばいいのに (講談社文庫)

 

 

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田中ひろみ『わたしがナースを辞めたわけ』/「白衣の天使」は天使じゃない!

「看護婦になって手に職を付けよう」そう簡単に考えた著者は、大阪の看護学校から東京の病院に就職した。そして希望の消化器内科に配属になったが…。

 当時その消化器内科は、「魔の病棟」と恐れられていたところだった。そこで彼女を待ち受けていたものは?  ドジでおまけに根性なし。叱られまくった新人ナースの、なぜか笑える病棟エピソード。 

Amazonより)

 

わたしがナースを辞めたわけ (知恵の森文庫)

わたしがナースを辞めたわけ (知恵の森文庫)

 
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【小説】平野啓一郎『空白を満たしなさい』/「分人」という生き方

 ある日、勤務先の会社の会議室で目覚めた土屋徹生は、自分が3年前に死亡したことを知らされる。死因は「自殺」。しかし、愛する妻と幼い息子に恵まれ、新商品の開発に情熱を注いでいた当時の自分に自殺する理由など考えられない。

 じつは自分は殺されたのではないか。とすれば犯人は誰なのか、そして目的は? 記憶から失われた自らの死の謎を追求していく徹生が、やがてたどりついた真相とは…? ミステリー仕立てのストーリーを通し、自殺者3万人を超える現代の生と死、そして幸福の意味を問う傑作長編小説!

Amazonより)

 

空白を満たしなさい

空白を満たしなさい

 

 

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