おんざまゆげ

"感受性マイノリティ男子"が綴る日々の雑記・雑感… 読書、映画、アニメの感想。

【アニメ】『花とアリス殺人事件』(岩井俊二 監督)

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史上最強の転校生、アリス。史上最強のひきこもり、花。

二人が出逢ったとき、世界で一番小さな殺人事件が起こった。

 

石ノ森学園中学校へ転校してきた中学3年生の有栖川徹子は、一年前に3年1組で「ユダが、四人のユダに殺された」という噂を聞く。

 

さらに、アリスの隣の家が<花屋敷>と呼ばれ、怖れられていることも……。

花屋敷に住むという同級生の「ハナ」ならユダについて詳しいはずだと知ったアリスは、花屋敷に潜入する。

 

そこで待ち構えていたのは、引きこもりのクラスメイト・荒井花だった……。

 

ユダは本当に殺されたのか?花は何故、引きこもり続けているのか?

ふたりの少女の「世界で一番小さな殺人事件」の謎を解く冒険が、始まる―。(アマゾンより)

 

【公式HP】 映画 花とアリス殺人事件

 

 

 

 

 

アニメーション手法が独特(ロトスコープ

 

 2015年公開の長編アニメ映画。

 岩井俊二さん総プロデュース作品(監督・脚本・原作・音楽)。

 

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 2004年に公開された岩井俊二監督の実写映画『花とアリス』の前日談(花とアリスの出会い)が描かれています。

 

 声優も実写映画のときと同じコンビ(蒼井優さん&鈴木杏さん)です。

 

 普通のアニメとはまったく違う異質なアニメーションなのが印象的。

 高畑勲監督の『ホーホケキョ となりの山田くん』以来の衝撃です。

 

 

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 《 絵コンテをもとに実写映像を撮り、その体の動きをトレースして絵にする「ロトスコープ」というアニメーション手法で制作されている 》そうです。(花とアリス - Wikipedia ちなみに『惡の華』なども同じ手法)

 

 

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花とアリスの出会い、友情…そして青春

 

 物語は、アリスが転校してくるところから始まります。

「殺人事件」といっても、警察が動くような大きな事件のことではなく、あくまでも花とアリスが通う学校のクラス内での「殺人事件」(内輪話のようなもの)です。

 

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  声優の話し方もとても「自然」で、いい意味の違和感(異化作用的な印象)を受けました。

 

 

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 最初はどうしてわざわざアニメにしたんだろう?実写でいいのに…と思ったのですが、岩井監督は実写版『花とアリス』のコンビをどうしても起用したかったらしく、アニメーションだったら過去をリアルに表現できると思ったのだそうです。(実写だと蒼井優さん&鈴木杏さんが成長してしまっているので…アニメで中学生を描いて、声だけ二人にやってもらう!)。すごいこだわりですね。

 

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 花とアリスの出会い方、徐々に仲良くなっていく過程、ほどよい距離感、息づかいやテンポ…… とにかくめちゃくちゃリアルに描かれています。この関係性のリアルさは、岩井監督にしか表現できないものだと思いました。とにかくリアル! 友達できるときってこういう感じだよなぁ〜ってつくづく思いました。

 

 

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  普通のアニメじゃ物足りないアニメ好きの人におすすめです。

 

 

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