1月の新刊(新書・選書)チェックです。
選定ルールは、
・1月頃に出版された本(書店によっては12月末)
・"興味ありがち"な20冊精選。
「親米」日本の誕生
日本人には「親米」が多い。なぜか——。《外交や政治といった国だけの問題ではなく、身近な民衆の中にある感情を、戦後の様々な雑誌、新聞の広告、記事、テレビやラジオなどから読み解いていく。》
マルクス 資本論の哲学
初学者向けのマルクス入門書。 著者は2013年には広辞苑なみに分厚い『マルクス 資本論の思考』を上梓している。
ガンディー 平和を紡ぐ人
ガンディーの評伝。書き尽くされた観のあるガンディーの評伝だが、こんな時代だからこそ読む価値があるのかもしれない。
日本史のツボ
七つのツボとは「天皇」「土地」「宗教」「軍事」「地域」「女性」「経済」。
歴史の流れをつかめる本。
内村鑑三 悲しみの使徒
内村鑑三を知りたい方は要チェック。
《 激しいうねりのなかを生きたこのキリスト者は、自らの弱さを知るからこそ、どこまでも敬虔であろうとした。 》
欲望の民主主義 分断を越える哲学
NHKの人気番組を書籍化。《若き天才哲学者、マルクス・ガブリエルら六人が考察する政治変動の深層と民主主義の混迷。世界の現実を知る必読書》。
一度は読んでおきたい現代の名短篇
日本人作家(44人)の短編集。収録作家は吉行淳之介、丸谷才一、大江健三郎、池澤夏樹、村上春樹、村上龍、高村薫、川上弘美、山田詠美、よしもとばなな、江國香織、角田光代、三浦しをん、松本清張、司馬遼太郎、藤沢周平、野坂昭如、五木寛之、井上ひさし、瀬戸内寂聴、田辺聖子、向田邦子、林真理子、宮部みゆき…など。
雑草はなぜそこに生えているのか
雑草の生存戦略(生き方)について解説しています。
興味のある方は以下の本も面白そうです。
植物はなぜ動かないのか: 弱くて強い植物のはなし (ちくまプリマー新書)
- 作者: 稲垣栄洋
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2016/04/05
- メディア: 単行本
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こころの病に挑んだ知の巨人
森田正馬、土居健郎、河合隼雄、木村敏、中井久夫。これら五人の臨床系精神医学者を取り上げています。ざっくりと横断的に知りたい方におすすめ。
ご先祖様、ただいま捜索中! あなたのルーツもたどれます
ご先祖様、ただいま捜索中! - あなたのルーツもたどれます (中公新書ラクレ)
- 作者: 丸山学
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2018/01/09
- メディア: 新書
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「おじいちゃんのおじいちゃんはどんな人だったんだろう?」という疑問、あるいは自分の祖先やルーツについて知りたい方におすすめ。
NHKの『ファミリーヒストリー』が有名ですね。こういうのを調べる専門業者は昔からおりますが、あくまでも自力で知りたいという方はこういう本を読んで調べ方を知るしかありません。
シベリア抑留 最後の帰還者 家族をつないだ52通のハガキ
シベリア抑留 最後の帰還者 家族をつないだ52通のハガキ (角川新書)
- 作者: 栗原俊雄
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/01/10
- メディア: 新書
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シベリア抑留についてまだまだ分かっていないことが多い。
《 未完の悲劇、シベリア抑留。最後の帰還者の一人、佐藤健雄さんが妻とし子さんらと交わした葉書が見つかった。…… 一つの家族がつないだ奇跡の一次資料を元に、終わらなかった戦争を描く。 》
おひとりさま vs.ひとりの哲学
宗教学者の山折哲雄(87歳)と社会学者の上野千鶴子(69歳)の対談。
で、団塊ジュニアは70歳まで生きられるのでしょうか?
男性という孤独な存在 なぜ独身が増加し、父親は無力化したのか
男性という孤独な存在 なぜ独身が増加し、父親は無力化したのか (PHP新書)
- 作者: 橘木俊詔
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2018/01/17
- メディア: 新書
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経済学者の橘木俊詔(74歳)が書く「男性論」。といっても社会学者の田中俊之(42歳)の男性学とはアプローチがちがうようです。
サイバー攻撃 ネット世界の裏側で起きていること
《 情報セキュリティの超入門書 》。サイバー攻撃については個人レベルの防衛には限界がありそうです。でも最低限の基礎知識はあった方がいいと思います。
王政復古 天皇と将軍の明治維新
今年の大河ドラマは西郷隆盛。そして天皇陛下の退位も迫っています。となると、やはり「王政復古=近代天皇の誕生」にも俄然興味がわきますね。
9.11後の現代史
酒井啓子先生の「中東の現代史」。池上彰の本だけでは物足りない方におすすめ。
新・日本の階級社会
「格差」や「貧困」ではなくあくまでも日本社会に存在する「階級」にこだわり続けている著者の最新刊。
美術の力 表現の原点を辿る
《 美術史家による、美術の本質を見つめ続けた全35編。》
こういう本を読んで「美術館へ行ける人」になりたい!
1985年の無条件降伏 プラザ合意とバブル
『バブル経済(1986〜91年)⇒バブル崩壊(1991〜93年)⇒失われた20年⇒現在 』までの起点に位置するプラザ合意(1985年)。その内幕について書かれています。
《 … 合意前1ドル230円台のレートが、1987年末には1ドル120円台のレートで取引されるようになった。日本経済は一時期円高不況に陥るが、低金利政策などによって投機が加速され、1980年代末に向けてバブル経済が膨張した。》(デジタル大辞泉の解説)
シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感
「シャーデンフロイデ」(人の不幸は蜜の味)を脳内物質「オキシトシン」に注目して論じているようです。
ちなみにシャーデンフロイデに関しては勁草書房から専門的な本も出版が予定されています。