おんざまゆげ

@スラッカーの思想

『安心して絶望できる人生』/「生きづらさ」の当事者研究

 今回は「当事者研究」に関する書籍をご紹介いたします。ソーシャルワーカーの向谷地 生良(むかいやち いくよし)さんが2006年に出版した著書『安心して絶望できる人生』をひもときながら当事者研究の概要を以下にまとめてみました。

 当事者研究とは、北海道の浦河に存在する「べてるの家」(統合失調症などを抱える人たちが暮らす共同体)から生まれた実践活動です。

 この「当事者研究」という言葉に出会って以来、わたしが今まで行っていたことのすべては「当事者研究」だったのだと再認識することができました。

 

安心して絶望できる人生 (生活人新書)

安心して絶望できる人生 (生活人新書)

 

 

  • べてるの家の主な実践活動
  • 当事者研究」とは何か 
    • 当事者研究」の誕生 
    •  自分の「生きづらさ」に名前をつける
    • 当事者研究は「研究する」という態度から生まれる
    • 当事者研究の理念...「自分自身で、共に」
    • 当事者研究の“効能”
    • 「個人苦」から「世界苦」へ 
    • “悩み”から“課題”へ 
    • “悩み”を“苦労”に変え、“苦労”を“テーマ”に変える
    • 当事者研究の大切なエッセンス ...根拠なき信頼...
    • 「人の評価」への依存問題 
    • べてるの家のシステム
    • 当事者研究の「問い」という営み 
  • べてるの家の活動理念
    • べてるの家の「理念集」
    • 「昇る人生」から「降りる人生」へ
    • 弱さの情報公開
    •  弱さの強さ 
    • 「あきらめる」こと ... 生き方の高等技術
    • エンパワーメント
  • 当事者研究の事例
    • Bさん(男性、年齢20代) p76より
    • 「本当の自分」と評価の問題 「他人の評価依存型人間アレルギー症候群」
    • 秋山里子さん「人間アレルギー症候群」の研究
    • 「話すこと」からはじまる回復
  • 当事者研究」関連書籍

 

 以下は本書からの引用・要約を交えた「まとめ」です。

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