おんざまゆげ

@スラッカーの思想

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

絶対的な生きづらさ——「個体化の不条理」について

哲学の分野には「他者問題」とか「他我問題」というのがあります。ぼくが考える「個体化の不条理」というのはそれに関係します。人間の場合は「身体化の不条理」とよんだほうが近いかもしれません。 たとえば、頭痛になったときに症状(痛み)を他者に訴える。…

「正しさ」ではわりきれないもの

「正しさ」だけではわりきれないことがある。人間は感情的な生きものだから...。 ぼくはYouTubeの犬や猫の動画に癒やされる。その一方、5分程度の動画でサラリーマン年収を超えてしまう「動物YouTuber」に嫉妬する。自分はこんなに苦労して働いているのに、…

「日本的生きづらさ」と「トレース問題」——「生きづらさ」を三つの次元で考える

「生きづらさ」の淵源には二つの源流がある。「社会」と「世界」、あるいは「社会的アイデンティティ」と「実存」。 社会的な生きづらさには「苦痛」という言葉が、実存的な生きづらさには「苦悩」という言葉が合っているように思う。 実存的な生きづらさ(=…

SEALDs系の運動に参加して感じた違和感

脱原発デモに参加したことがきっかけでSEALDs系のデモに参加したことがあった。違和感だからけだった。ぼくが参加していたのは小規模のものばかりだったけど、小規模だからこそ周囲の人間の「顔」がよく見えた。生活には困っていない「明るい学生」ばかりだ…

「左翼」や「リベラル」のクソさについて

1.ほんとうの左翼・リベラルとは... 2.赤木智弘氏の「希望は戦争」論 3.左翼・リベラルのクソさが「日本会議」を生んだ 4.「反天皇制運動」も日本会議と同じ 5.「ネトウヨ」も左翼・リベラルのクソさが生んだ 1.ほんとうの左翼・リベラルとは...…

真実と嘘

「真実」を言ったのに誰も信じてくれない...聞いてくれない...ということがある。これは聞く側に「聞く耳がない」ということではなく、「語り方」に問題があると言われている。真実を語るにもある程度のウソ(演技・脚色・演出)が必要であり、真実をそのまん…

結局、「私はこう思う」としか言えない

誰かに何か相談されたとき、その相談に直接答えるかたちで「それはやめたほうがいい」とか「こうやったほうがいいと思うけどな...」みたいに言ったとする。これってアドバイス的でコントロール的になるのではないか? そういうときは、「私だったらやめると…

「感じない官僚的人間」になりたくない

ぼくは「知ることよりも感じることのほうが大切だ」という命題(レイチェル・カーソンの言葉)に賛同している。これは真理だと思っている。知識より感情。何かを知ることは重要なことだけど、そこに何らかの思いや感情がなければ知識はたんなる上辺だけの知識…

本当に「救われない」と覚悟したとき、逆に救われる気がする —— 死・意味・価値について

「死」について考えるとき、いつもふたつの感慨にとらわれます。ひとつは、「人間はいつか必ず死ぬ。人生は有限である。残された時間は少ない。なのに、自分は今、とてもくだらないことをしている。こんなことをしていていいのだろうか...」という感慨。もう…

選挙に乗れない理由 ―― ルーマンの「冷めた理論」

前回の参議院選挙(2019)では、「れいわ新選組」を支持した。でも、ぼくはまったくもって選挙というものを信じていない。 もともとノンポリだったこともあり、選挙には熱狂できない体質である。山本太郎の演説には感動するが、だからといって何かが変わると思…

「二種類の人間」

自動車教習所に通っていた頃の話です。 空き時間に教習コースをボーッと見ていました。自動車コースで複数台、バイクのコースには2台走っていた。ザァザァと雨が降っており、バイク教習のジグザク運転はすごく大変そうでした。 ぼくの他にもボーッと見ている…