雑記
"> 井上陽水が作詞・作曲した『傘がない』(1972年)という曲がある。詞曲を意訳するなら「どこかで誰かが人知れず死んでしまうことよりも、いま雨が降っていて傘がないことのほうが問題だ」という暗い歌だ。 "> 《「傘がない」のリリースは、学生運動の勢いが…
以下の楽曲は『交響曲第1番《HIROSHIMA》』(2003年)。当初、この交響曲は佐村河内守 氏が作曲したとされていたが、のちに「ゴーストライター問題」が発覚。佐村河内氏は「指示書」(原案)を作成しただけで作曲じたいは新垣隆 氏が行っていたことがわかった。…
右翼だった三島由紀夫は日本の行くすえを案じ、次のような予言を残している。 「このまま行ったら日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るのであろう」 あ…
「そのように批判してばかりいるあなたは実際になにをやったんですか? 現場をしらないあなたになにがわかるんですか?」── 書き言葉や話し言葉による言説によって批判ばかりしているひとにはその論法はおなじみとなっている。「おまえは批判ばかりしてなに…
1985年8月12日、日本航空123便が群馬県上野村の山中「御巣鷹山」に墜落した。死者520名(生存者4名)。航空機事故では最悪レベルの惨事だった。(日本航空123便墜落事故) この事故にかんしては様々な憶測(陰謀論を含めたもの)がある。事故原因がいまだにはっき…
ドミナントな「青春」という呪縛語を破壊しよう! 「青春」という言葉はありふれている。すごく嘘くさい言葉だ。わたしが中学生や高校生のとき、まさかその〈いま・現在〉を「青春時代」だなんて思ったことは一度もなかった。あまりにもつらすぎて早く過ぎ去…
江戸時代、日本では「虫売り」という商売があった。スズムシやキリギリスなどのような独特の鳴き声を発する昆虫を観賞用として売るのである。虫の鳴き声を鑑賞する文化は海外ではめずらしく、そういう文化のない国では虫の鳴き声はたんなる「雑音」としてし…
個人的な嬉しい出来事をSNSなどで不特定多数に向けて発信することがある。たとえば「大学に合格したよ」とか「結婚しました」とか「子どもが産まれました」等々...。こういう喜ばしい出来事の発表には「おめでとう」という祝福メッセージがあつまる。 しかし…
TVドラマ「裸の大将」とは《画家の山下清をモデルに描いた人間ドラマ》である。(裸の大将放浪記)。1980年〜97年までフジTV系列で放映され、主演の芦屋雁之助の熱演(はまり役)もあって人気ドラマであった。ダ・カーポが歌う主題歌『野に咲く花のように』が流…
哲学の分野には「他者問題」とか「他我問題」というのがあります。ぼくが考える「個体化の不条理」というのはそれに関係します。人間の場合は「身体化の不条理」とよんだほうが近いかもしれません。 たとえば、頭痛になったときに症状(痛み)を他者に訴える。…
「正しさ」だけではわりきれないことがある。人間は感情的な生きものだから...。 ぼくはYouTubeの犬や猫の動画に癒やされる。その一方、5分程度の動画でサラリーマン年収を超えてしまう「動物YouTuber」に嫉妬する。自分はこんなに苦労して働いているのに、…
「生きづらさ」の淵源には二つの源流がある。「社会」と「世界」、あるいは「社会的アイデンティティ」と「実存」。 社会的な生きづらさには「苦痛」という言葉が、実存的な生きづらさには「苦悩」という言葉が合っているように思う。 実存的な生きづらさ(=…
「真実」を言ったのに誰も信じてくれない...聞いてくれない...ということがある。これは聞く側に「聞く耳がない」ということではなく、「語り方」に問題があると言われている。真実を語るにもある程度のウソ(演技・脚色・演出)が必要であり、真実をそのまん…
誰かに何か相談されたとき、その相談に直接答えるかたちで「それはやめたほうがいい」とか「こうやったほうがいいと思うけどな...」みたいに言ったとする。これってアドバイス的でコントロール的になるのではないか? そういうときは、「私だったらやめると…
ぼくは「知ることよりも感じることのほうが大切だ」という命題(レイチェル・カーソンの言葉)に賛同している。これは真理だと思っている。知識より感情。何かを知ることは重要なことだけど、そこに何らかの思いや感情がなければ知識はたんなる上辺だけの知識…
「死」について考えるとき、いつもふたつの感慨にとらわれます。ひとつは、「人間はいつか必ず死ぬ。人生は有限である。残された時間は少ない。なのに、自分は今、とてもくだらないことをしている。こんなことをしていていいのだろうか...」という感慨。もう…
『シクラメンのかほり』とは?... 1975年4月に布施明さんのシングル曲としてリリースされた名曲。 作詞・作曲は小椋 佳。編曲は萩田光雄。 www.youtube.com 歌詞はこちらにあります。 シクラメンのかほり 布施明 歌詞情報 - うたまっぷ 歌詞無料検索
生きづらさや精神的なつらさを訴えることは「弱音を吐く」(意気地がない)ということになるのでしょうか。あるいは、自死する人やうつ病になる人は「心が弱い」ということになるのか。今回はそういうことについて一考してみたいと思います。
www.asahi.com キリンが実は1種ではなく4種だった… そんなことより、キリンの首はなぜ長いのか、という謎の方に驚きを感じます。 進化論的な説明を聞いても、まったくその謎は解決しない。 謎は謎のまま、驚きは驚きのままです。 進化論的記述は、「どのよう…
無価値な存在 人は一人ひとりみんな違っている。 同じ人間はいない。 自分という存在は宇宙にたった一つだけ。 そういう意味で、すべての人間は、かけがえのない存在である。 かけがえのない存在。 そこには「優劣」や「序列」といった「価値」が入り込む余…
www.huffingtonpost.jp matome.naver.jp 「なぜ息子を怒らないのか…」という意見、違和感、… 怒った方がいいのか、怒らない方がいいのか…。 僕にはよくわかりません。 思い出したのが『北の国から』の五郎と純の親子関係です。 ドラマの中では「父として息子…
nanapi.com nanapi.com 上記のサイトでは「嫌な質問をかわす」テクニックが説明されています。 それだけ「質問コミュニケーション」に悩んでいる方、ウザいと思っている方がいるのでしょう。 僕の経験上、一番嫌なのは「職場の飲み会」における「素朴な質問…
■「説教」とは何か これから書く「説教」とは「学校の先生に説教される」という意味の説教です。 僕は説教が大嫌いなんですが、誰かに説教されるのが好きだ、なんて人はある例外を除けばたぶんいないんじゃないでしょうか。また「オレは説教するのが好きで好…