おんざまゆげ

@スラッカーの思想

本田由紀『軋む社会 教育・仕事・若者の現在』/「社会は、変えられる」

あらゆる媒体に寄稿された文章をまとめたもの。

 その中身は教育社会学者らしいデータ重視の固めの論文から軽いタッチでドラえもん批判を展開するエッセー風のものまで幅広いスタイルで書かれている。

 そのほかに阿部真大さん(『搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た!』)湯浅誠さん(『貧困襲来』)との鼎談がある。

 問題点は、仕事の格差——家庭格差——教育の格差が緊密に連動していること。仕事の格差は家庭の格差になり、家庭の格差は教育の格差を生みだす。この教育格差は仕事の格差へとつながり、格差は貧困になり連鎖する。この連鎖を断ち切る方法は教育しかない。

 

軋む社会---教育・仕事・若者の現在 (河出文庫)

軋む社会---教育・仕事・若者の現在 (河出文庫)

 

 

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