おんざまゆげ

@スラッカーの思想

日本社会の劣等性

「所属集団の準拠集団化」という洗脳メカニズム──なぜ日本社会は生きづらいのか(2)

なぜ日本社会は生きづらいのか──。シンプルに考えてみるシリーズ第二回目。前回は「日本的生活保障システム」の問題を論じた。 今回は日本社会の「共同体的メンタリティ」(所属集団の“空気”に支配される心性=同調圧力)についてとりあげる。ここで要因となっ…

「アジアの一等国」だと勘違いしてしまった日本の悲劇がこれから始まる

右翼だった三島由紀夫は日本の行くすえを案じ、次のような予言を残している。 「このまま行ったら日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るのであろう」 あ…

事故調と免責制度——再発防止には刑事責任を免責する法理が必要

1985年8月12日、日本航空123便が群馬県上野村の山中「御巣鷹山」に墜落した。死者520名(生存者4名)。航空機事故では最悪レベルの惨事だった。(日本航空123便墜落事故) この事故にかんしては様々な憶測(陰謀論を含めたもの)がある。事故原因がいまだにはっき…

公助が必要な理由——『イラクの子 ふたりのアリの悲劇』からわかった支援格差の現実と「日本社会の劣等性」——

イラク戦争の最中、米軍の爆撃により運命を変えられたふたりの子ども。偶然にもアリという同じ名前を持ち、同じ病院で治療を受けたふたりの子どもの惨劇を通して、イラク戦争が罪のない一般のイラク人にもたらした辛い現実を描いたドキュメンタリー。 バグダ…

「ずるさ」を許せない!——「幼稚な道徳感情」と「ネトウヨの精神」

「ずるさ」を許せない! 「日本人は行列にちゃんと並ぶすばらしい国民である!」 外国から称賛される「日本人すごいぞ」論の定番になっている。たしかに割り込みはずるい。ずるはよくないのだ。 しかし、裏返せば日本は「割り込み」に厳しい国だということに…